もう一度観たいあの映画 VOL.67『エスター』
監督:ジャウム・コレット=セラ
【STORY】
3人目の子を死産してしまったケイトとジョンのコールマン夫妻は悲しみに暮れるが、悲劇を乗り越えるためには、新たに家族を増やすこと。訪れた地元の孤児院で、彼らはなぜかエスターという名の1人の少女に惹きつけられる。そして、この9歳の女の子を養子に迎えるのだった。エスターは前の養子先の家族を火災で失ったばかりという。引き取ったあとでエスターの本性に気づき始めたケイトは、家族の身の安全を守るため、ジョンたちにエスターの愛らしい外見の裏に何が隠されているのかを知らせようとする。しかし、彼女の必死の警告は聞き入れられないまま時間が過ぎていく。
【REVIEW】
3人目の子供が死産してしまったコールマン夫妻は、その悲劇を乗り越えるために孤児院から9歳の少女エスターを養子に向かえます。エスターを自宅に迎え入れるシーンで、映画は周辺のシチュエーションを何気なく映し出します。季節は冬、すでに雪が積もり始めています。人里離れた別荘のような自宅の近くには水面が凍っている池、子供たちの秘密基地でもあるツリーハウスがあります。水面が凍った池、木の上の高い場所にあるツリーハウス…何かが起こりそう…危険すぎますよね。さらに雪が積もれば別荘は遮断され、警察もすぐには助けに行くことができない!!
そこに生い立ち不明の少女エスターが!しかも前回の養子先の自宅では火災が起き、エスター以外の家族全員が亡くなっています!そして、歯医者にはいかない、首と手首に付けているリボンは外さない、バスルームには必ずカギをかける…謎だらけで子供らしいところがない、怪しすぎます。そんなエスターの不自然さに初めに気付き始めたのは妻のケイト。ある日、エスターが唐突に「ママ、プレゼント!」と言ってバラの花束をケイトに差し出します。こ、これは…ケイトが3人目の子供の遺骨を庭に撒いて大切に育てていたバラ。エスターはケイトがこのバラを子供のように大切に育てていたことを知っていてわざとやったんです。さらにエスカレートしていくエスターの行動。長男ダニエルもエスターの秘密を探りますが、逆に襲われてしまいます。瀕死の重傷を負ったダニエル、そして、エスターは下の女の子マックスにも手を出そうとします。エスターっていったい何もの?9歳?少女?サイコパス?…子供たちを救うためケイトの必死の救出劇が始まります。
◇『エスター ファースト・キル』
前作に引き続きエスターを演じるのは、イザベル・ファーマン。前作当時は12歳、本作では25歳にになったイザベルがどのように子供のエスターを演じるのか!?さらにエスターの狂気がパワーアップしているのか!?前作から14年経った今、再びエスターの狂気が炸裂する!!
◇『蝋人形の館』
ジャウム・コレット=セラ初監督作品。ホラーですね。
◇『アンノウン』
ジャウム・コレット=セラ監督、リーアム・ニーソン主演の映画を4本撮っています。一作目がこれ。
◇『GOAL!2』
ジャウム・コレット=セラ、「GOAL!」3部作の2作目を監督。日本では1&2作とも全く当たらず、3作目は劇場公開すらしませんでした。
もう一度観たいあの映画 VOL.67 『エスター』
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